定期テストに向けて 英語の勉強法 〜間違った勉強してませんか?〜
入試英語と違い、定期テストの英語対策は限られた範囲の単語・文法を暗記してワーク類を繰り返し解けば高得点を取れます。
しかしながら、実際には英語は数学に次いで中高生の苦手科目筆頭となっています。
今回は苦手な生徒がやりがちなNG行動を取り上げて、具体的にどのように改善すればいいかみていきます。
NG行動1 普段の授業でただ板書を書き写すことしかしていない
はっきり言いましょう、板書を書き写すだけでは授業を受ける意味がないです。
なぜか? 書き写すことに夢中になって先生の説明が頭に残らないからです。
皆さん多かれ少なかれ、部活や趣味の活動などで時間が無い中でテストに向けて勉強しなければならないのですから、
生活の中で一番大きなウェイトを占める授業時間を無駄に過ごすというのは非効率の極みです。
では具体的にどうすれば良いのか?
授業前に予習をしましょう。そんな時間ねーよとか何当たり前のこと言ってんだとか聞こえてきそうですが、
統計的に高得点者の多くは予習をしていて、平均点を割る生徒はほとんど予習ができていないという現実があります。
予習をすることで、わかるところとわからないところが明確になり、集中すべきタイミングで話を聞くことができるようになります。
逆に予習をしていないと、授業中にやらなければいけないことが多くなり聞き逃しのリスクが高まります。
さて、それでは具体的に予習で何をすれば良いでしょうか?
絶対にやらないといけないのは以下の2つです。
単語の意味調べ (新出単語以外にも本文中にわからない単語があれば調べておく)
本文を自力で訳す(翻訳ツールはNG アウトプットの機会を失います)
特に意味調べはどんなに時間が無くても絶対にやってください。最悪授業前の休み時間で間に合う範囲で良いので何が何でもやりましょう。
本文訳は出来る範囲で大丈夫です。わからないところが浮き彫りになれば予習は大成功です!
NG行動2 最初からワークに答えを書き込んでいる
後日提出するからといってワーク類にいきなり書き込みをしたり、それどころかいきなり答えを見て写しはじめたりしてませんか?
それ本当にヤバイです!
定期テストの勉強においてワークは全問正解するまで何度も繰り返し使うものです。
それをコピーも取らずにいきなり書き込んで使えなくするなんて絶対にやってはいけません!
今までそういうやり方をしてきた人はこれを機に悔い改めてください。
ちなみに弊塾ではワークは最低でも3周するように指導しています。
もちろん2周目以降は全ての問題を繰り返す必要はありません。
出来なかった問題と解くのに時間がかかった問題を中心に取り組みましょう。
「1周目で苦手な問題をあぶり出し、2周目でその問題に取り組み、3周目では2周目で手こずった問題をやっつける」
このようにすると考えれば、3周取り組まなければいけないとご理解いただけると思います。
当然3周で不十分なら4周、5周と取り組むことになりますが、やればやるだけ取り組むべき問題も減りますので、
一度やってみれば1周目以降は意外と時間がかからないことに気づくと思います。
その感覚こそがあなたが努力して取り組んだ証なのです。
そこまでやりこめば本番の試験は余裕をもって乗り切ることができます。
NG行動3 教科書やワークの要点をノートに書き写す
はい!無駄の極みです!
こういうことをやってしまっている方は結構多いんですが、これは作業であって勉強ではないことを理解しましょう!
おそらくノート提出が原因でこういう癖がついてしまっているのでしょうが、1度書き写したくらいではほとんど記憶に残りません。
その割には結構時間がかかってしまうので、その時間でワーク類を解いた方が効率的です。
課題のノート提出分は作業と割り切ってサクっとやってしまい、その後はインプット3:アウトプット7くらいの割合で
問題演習にどんどん取り組みましょう!
要点を完璧に覚えてから問題に進むのではなく、問題をやりながら間違えた箇所を中心に覚えていくのが効果的です。
苦手なところをできるようにするのが勉強なのですから、作業に固執しないようにしましょう!
NG行動4 音読をしない
これも非常によろしくありません。
確かに一見すると音読の効果はわかりにくく、それゆえに全くやらない生徒さんは多いです。
しかしながら、音読には様々な効用があります。音読の有用性を示す文献は非常に多いですが、
全てを語ると膨大な字数になってしまいますので、今回は定期テストに対する効果に限定して提示するにとどめます。
(そのうち時間のあるときに単独で記事を書きます)
音読の効用1 リスニングに効く
やはり何と言ってもまずはリスニングへの効果でしょう。
多くの学校において、リスニング(放送問題)は必ず出題されます。
しかしながら、それにも関わらずまともに対策をしている生徒はほとんどいません。
なぜか? 対策方法がわからないからです。
対策の仕方がわからないからやらない、気持ちはとてもわかります。
では、どのように対策をすれば良いのか…
その問いに対する答えが音読です。
読解問題とは違い、リスニング問題は音だけで内容を理解しなければならないのですから、
個々の単語の発音が怪しい状態では勘に頼って問題を解く割合が多くなってしまいます。
しかし、音読練習をしっかりと行い、単語の発音やセンテンス単位のイントネーションを身につければ、
定期テストレベルのリスニング問題であれば容易に全問正解可能です。
今の教科書はQRコードを読み取れば音源を再生できるものが多いので、ぜひ活用してください。
まずは1日10回からチャレンジしてみましょう!
文章を覚える気がなくても覚えてしまうくらい繰り返すのが理想です。
NG行動5 新出単語を全部覚えていない
今までの中で一番最悪なのがコレです。
このケースの生徒さんは自分を律することができずにゲームやスマホにのめり込んでいることが多いです。
課題や小テストに対して一夜漬けで対処することが常態化し、短期記憶のみでやりくりしてきたわけですから、
勉強してもどんどん忘れてしまうのはある種しょうがないことではあります。
それでも、単語の問題は新出単語に限れば、1回の試験範囲で覚えるべき単語数はせいぜい数十個程度です。
スペリングコンテストなどに比べれば負荷は非常に軽いので、絶対に満点を目指すべきです。
勉強嫌いな生徒は勉強にコスパを求めることが多々ありますが、これに関して言えばコスパ最強です。
出ることがわかっていて覚える個数も大したことないのですから、山なんて張らずに全部覚えましょう!
なお単語の覚え方ですが、単語帳を作成して赤シートで隠して覚えるというのは定期テスト対策としてはあまり意味がありません。
勉強が得意でない生徒の多くがこのようなやり方をしていますが、
なぜこれがダメなのかというと、それは受験対策用の勉強だからです。
受験までに1000個、2000個以上の単語を覚えるにあたって、隙間時間を有効利用して何百回も周回するのを前提として
こうした勉強方法は成り立っています。しかも多くの単語は読解で使うのみで英作文で使う語はそれほど多くありません。
一方で、定期テストの場合は大体の学校で新出単語のスペルまで問われます。
ただし、受験勉強とは違い、非常に限定的な個数の単語を覚えるだけですので、結局定期テスト対策としては、
新出単語を何も考えず脳内で発音を唱えながら、ひたすら書き殴ってスペル込みで覚えるのが結局一番楽で結果も出る方法ということになるのです。
ちなみに単語さえわかれば読解も結構なんとかなる場合があるので一石二鳥です。
単語は絶対覚えましょう!
以上、定期テストに向けての英語の勉強法でした。
いろいろと厳しいことも言っていますが、皆様の成績が良くなることを思ってのこととご理解いただければ幸いです。
一緒に勉強を頑張りましょう!